電気バリカンでハゲ頭をセルフカットしてみた [10回目]

　1回目、2回目、3回目、4回目、5回目、6回目、7回目、8回目、9回目、A回目、B回目、C回目、D回目、E回目、F回目に続いて10回目の実施。

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　気温が低いことを言い訳に、散髪を先延ばしにしまくっていた。過去の報告で繰り返してきた、髪が伸びた際に見舞われる弊害は、とっくの昔に発現し、煩わしくて仕方がなかった。外出時は帽子を被るので問題ないが、最近の在宅時は、ハゲる前(10年以上前だな…)に買った整髪料(スーパーハード)で伸びた毛を撫でつけていた。

　散髪を躊躇した本当の理由は寒さではなく、後片付けの面倒さにあったが、ようやく重い腰を上げた。今回(2021年03月03日)は前回(2020年11月01日)の散髪から約4か月も経過しており、約2か月だった過去の平均に対し、2倍もの期間を経てしまった。

　2021年03月02日に翌日の散髪を母へ宣言した。私と同じく伸びた髪の毛に嫌気していた母は、ハサミを用い、自身による複数回の散髪をこなしていたが、前髪を思ったように処理できなかったことや、手が届かない後頭部の伸びが気になっていたらしく、「便乗します」と乗り気な反応を示した。
　同意を得られたので、電気バリカンへ8時間の充電を施して備えた。

　2021年03月03日に起床→洗顔→朝食→寝床の清掃…と言った習慣を終え、散髪に着手した。

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セルフカット前のおじさん

　我ながらパンチが効いた肖像。髪型だけでなく風貌そのものがキツい。

　素体のヤバさから目をそらして髪型に着目すると、4か月かけて伸ばした威力が出ている。側頭部の毛はモサっと広がり、後退した生え際で、船の舳先に付く張り出しみたいに前髪が立ち上がっている。まるで正面から爆風を浴びたかのようだ。挙句が上から覗き込むと河童ハゲ。救いがない。

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施術の概要

　電気バリカンは前日(2021年03月02日)に8時間の充電を済ませておいた。刃への注油は前回の使用後に済ませてあった。私の散髪は全工程を充電池でこなせた。

　電気バリカンのアタッチメントを以下の設定にし、順に刈り込んだ。

1. 襟足を含む後頭部と耳の周囲を含む側頭部 : 1cm
2. 額の生え際から頭頂部 : 2cm
3. 1項と2項の中間 : 1.5cm

　サッパリしたかったので短くした。最も鬱陶しかった後頭部と側頭部を短くし、額の生え際から頭頂部を整え、それら境界の辻褄を合わせる…そんな計画で始めた。
　襟足から後頭部へ向けた刈り上げから着手すると、毛が絡んで頓挫した。側頭部から頭頂部へ向けた刈り上げから着手すると、毛が絡まなかった。それぞれの部位における毛の量や、天然パーマの影響だったと思われる。それ以外に問題が起きなかった。
　いずれの部位も下方から上方(または前方から後方)へ向けて刈り上げた。対象の範囲を複数の方向から繰り返し刈る(アタッチメントを設定した電気バリカンで撫でる)とムラや漏れを防げる。手直しは随時に行った。鋤き刈りアタッチメントは使わなかった。

　襟足の処理は「クレームしない」事を確約し母に一任したが、修正は僅かだった。後に電気シェーバーを手さぐりで宛がい産毛を処理した。

　要した時間は計測し忘れた。事前の写真を撮影してから、自身から刈り取った毛の量を撮影するまでに0.6時間ほど、更に母の散髪(時間が掛かった)と自身の洗髪を済ませた後で撮影するまでに2.17時間ほど、それぞれ経過していた。

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セルフカット後のおじさん

　受刑者ですね、わかります。

　思い通りの短さになった。電気バリカンの設定は少し攻めたが、出来はいつもと大差がない。頭頂部と側頭部の境界がぎこちない。雑だったようだ。
　アタッチメントを付けた電気バリカンで一様に撫で回しているだけなので、歪な頭の形状が露呈してしまっているのは毎度の事。

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刈り取った毛の量

　4か月分だけあって多い。天然パーマなのでモジャモジャしていて見苦しい。

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敗戦処理

　自身の散髪を終え、母の散髪に着手した。

　左右の耳から頭頂部まで結ぶ境界線を見立て、それより後の範囲を2cm、それより前の範囲を3cm、それぞれ設定し刈るよう希望され、従った。後の範囲を終えた頃に電気バリカンのバッテリーが切れ、以降は交流式で対応した。基本的に希望された通り施術し、報告や提案および確認は随時で交えた。耳の周辺や襟足は、アタッチメントを付けない状態で肌との境界を整え、1cmの設定で梳いて量感を調整した。

　母の髪も伸びが多く、いつもより時間が掛かった。毛が長かったので、電気バリカンに噛ませ易かった。冒頭に記した不満は解消したらしく、喜んでもらえた。

　使用後の電気バリカンは洗浄→乾燥→注油→止るまで放置して容量を空にする→6時間の充電→保管した。

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　いつも通り散髪後は快適。生え際の皮膚に生じていた炎症も、短時間で改善し出した。次回の散髪は05月の初旬が目安。

　報告の回数が二桁(但し16進数で)に突入したが、ようやく自分なりの施術を会得しつつある印象。残る主な課題は“後片付けの効率化”だが、見当すらついていない。んじゃ。